Rh式血液型
【抗原発現遺伝子】
第1染色体 短腕上
【Rh抗体】
不完全抗体(免疫同種、不規則抗体)
IgG ・・・ アルブミン法
【遺伝子】
Cc D(d) Ee
一本の染色体上に(大小)いずれか一方が密接に存在すると考えられる
両親より1つずつの遺伝子を受け継ぐ
【抗原性の強さ】
D > Ee Cc
【日本人に多いのは】
CCDee (CcDEeを輸血すると、抗c・抗E抗体ができる可能性)
Rh(D−) 0.5% 1/200人 (白人は15%)
【変異型】
Du ・・・ D抗原数が少ない(受血者の時RhD−と考える)
Rh null ・・・ 遺伝子もたない(口唇状赤血球、Stmatocyte)
−D− ・・・ 抗D以外と反応しない 通常のD+より反応が強い
Rh血液型 検査法
【検査目的】
輸血・移植・妊娠・疾病・個人識別・親子確認・・・
【検査原理】
直接赤血球凝集反応
【抗血清】
・動物由来
・ヒト由来・・・モノクロナール(IgM 生理食塩法)
・ヒト由来・・・ポリクロナール(IgG アルブミン法)
【判定例】
抗D | 抗E | 抗e | 抗C | 抗c | Rh-Hr control |
---|---|---|---|---|---|
+ | + | − | − | + | − |
表現型 ccDDEE ,ccDdEE
遺伝型 CDE/cDE,cDE/cdE
※Rh-Hrコントロール
自己抗体が感作して、直接クームス陽性や血清蛋白異常では、抗D抗体とD抗原の特異的な凝集反応に関係なく、抗血清に添加されたアルブミンなどにより非特異的な凝集を呈することがある。それによる誤判定を防止するために使用する。
Du確認試験
Rho(D−)の時は・・・
異なるメーカーの抗血清で(−)、直接クームス(−)を確認して、Du確認試験(間接クームス)を行う。
@抗D(+) ⇒ Rho(D+)
A抗D(−) ⇒ Rho(D+)またはDu
結果がAの場合、下記にて確認する。
37℃、15〜60分⇒生理食塩水で3回洗浄⇒抗グロブリン血清1-2滴⇒遠心判定
凝集の場合Du、非凝集の場合はクームスコントロール血球(抗D抗体感作O血球)で業種することを確認しRho(D−)と判定。