臨床検査技師 国家試験対策 勉強法ノート

髄液検査

 

髄液検査
 特に中枢神経系感染症、中でも細菌性髄膜炎の鑑別診断に重要

 

 ・髄液圧
   炎症、腫瘍、出血などで上昇
   側臥位で60〜150mmH2O
   Quecknstedt 試験
      圧測定に際し両側頚動脈を圧迫すると、正常では急速に圧が
      上昇するが、クモ膜下腔の閉塞で圧が上昇しないものを陽性とする

 

 ・色調・混濁
   無色透明 ・・・ 正常
   血性    ・・・ 頭蓋内出血、穿刺時赤血球混入
   キサントクロミー 黄染 古い出血を意味
   混濁    ・・・ 高度の細胞増加(髄膜炎)
   日光微塵 ・・・ 軽度の細胞増加(結核性髄膜炎)
   フィブリン析出・ 結核性、化膿性髄膜炎
   Froin現象 ・・ キサントクロミー+フィブリン析出
             クモ膜下腔の遮断を疑う

 

 ・比重 ・・・ 1.005〜1.007

 

 ・pH ・・・  7.31〜7.34

 

 ・蛋白 ・・ 10〜40mg/dl
  正常の髄液蛋白は80%アルブミン、20%グロブリン
  骨髄腫、髄膜炎、脳炎、脳腫瘍、出血、ギランバレー症候群、多発性硬化症等で増加

 

  グロブリン定性反応
   ・ノンネアペルト反応(硫酸アンモニウム)
   ・パンディ反応(純流動石炭酸)

 

 

 ・糖  ・・・ 50〜80mg/dl
  髄膜炎で減少(特に化膿性髄膜炎で著減)するため、日本脳炎や灰白髄炎との鑑別に有用

 

 

 ・クロール・・ 120〜128Eq/l
  結核性髄膜炎で著明な減少をきたす

 

 ・細胞数
   新生児 :25/μl以下
   乳 児 :20/μl以下
   乳児以降:5/μl以下(全て単核球)

 

   リンパ球増加・・ウイルス感染、慢性炎症等
   好中球増加・・・細菌性髄膜炎

 

   白血球用メランジュール、またはマイクロピペットで10/9倍希釈
   サムソン液、またはパッペンハイム液
   フックスローゼンタール計算盤、200倍で鏡検

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