塗抹法
@直接薄層塗抹法
スライドグラスに生理食塩水1滴と検体3mg(マッチ棒の頭程度)をとり、よく混和
その上に18×18mmのカバーガラスをのせる。
※回虫1匹寄生の場合、標本3枚で検出。その他虫卵は多数寄生でなければ困難。
Aセロファン厚層塗抹法
セロファン26×28mmを浸漬液に一昼夜以上浸ける。
糞便60〜70mg(小豆大)をスライドグラスにのせ、その上からセロファンをのせて
ゴム栓などで伸展させる。その後20〜40分(1時間以内)放置して鏡検。
※卵殻の薄い(鉤虫、東洋毛様線虫など)は圧平化
※横川吸虫、肝吸虫など小形吸虫卵は卵殻、卵蓋が不明瞭となることがある⇒薄層で同定
※直接薄層塗抹法の20倍の検出率があり、安価なことから集団検診に。
培養法
@濾紙培養
27〜28℃、10〜12日
A浅見培地
トリコモナス原虫
B田辺・千葉培地
赤痢アメーバ、トリコモナス
集卵法
@浮遊法
飽和食塩水(比重1.20)・・・ ○ 鉤虫、東洋毛様線虫 × 吸虫、鞭虫、回虫不受精卵
硫酸亜鉛遠心浮遊法(比重1.18)・・・ × 吸虫、条虫卵
A遠心沈殿法
ホルマリン・エーテル法(MGL)・・○ 各種虫卵、原虫嚢子 × 日本住血吸虫
AMSV法 ・・○ 各種虫卵、日本住血吸虫 × 原虫
Tween80・クエン緩衝液法(大島法)・・小形虫卵対象だが、多くの虫卵、原虫に○
セロファンテープ法
蟯虫、無鉤条虫卵の検出
染色法
@赤痢アメーバ
栄養型 ・・・ 鉄ヘマトキシリン染色
嚢子型 ・・・ ヨード・ヨードカリ染色
Aトリパノソーマ ・・ ギムザ染色
Bミクロフィラリア ・・ ギムザ染色
Cトキソプラズマ ・・ ギムザ染色
Dトリコモナス ・・ ギムザ染色
Eニューモシスチス ・・ メテナミン銀染色、トルイジンブルーO染色
Fクリプトスポリジウム・ 抗酸染色(キニヨン染色)