グラム陽性球菌
グラム染色にて陽性球菌の場合、StafhylocooccusやStreptcoccusを考慮し、カタラーゼ試験陽性の場合はStafhylocooccus、陰性の場合はStreptcoccus
カタラーゼ陽性
ブドウ糖非発酵（OFテスト－O)
Micrococcus
偏性好気性、リゾチーム感受性
ブドウ糖発酵（OFテスト－F)
Staphylococcus
M－、通性嫌気性
Sta.aureus（黄色ブドウ球菌）
食中毒（エンテロトキシン 100℃30分耐性-特定株産生）、
腸炎（菌交代症）、コアグラーゼ、α溶血毒、プロティンA産生、
バンコマイシン感受性、マンニット食塩培地に発育
コアグラーゼ型別Ⅰ～Ⅷ、ファージ型別、VP＋
CNS－皮膚常在菌、血液培養汚染（採血時）
カタラーゼ陰性
Streptcoccus
カタラーゼ陰性、ブドウ糖発酵（乳酸のみつくる）、通性嫌気性（酸素無影響）
Lancefield分類（A～H、K～Oの18群）
小林の分類（Ⅰ型はA・B群）
A群 St.pyogenes
β溶血、猩紅熱（Dick毒、急性腎炎、リウマチ熱、丹毒
ストレプトリジンO、PCG第一選択、バシトラシン感受性
BHI沈降発育
B群 st.agalactiae
β溶血（時にα・γ）、小児髄膜炎、乳糖＋、BTB-黄色
馬尿酸分解試験＋、CAMPテスト＋
St.pneumoniae
大葉性肺炎、髄膜炎（高齢者）、心膜炎、マウス致死性
CRP、耐性株少、NA発育しない、血液寒天培地でα溶血
オプトヒン感受性、ランセット型双球菌、莢膜膨化テスト
胆汁酸溶解、自己融解性、ランスフィールド分類に属さない
D群連鎖球菌
αだけでなく、β、γ溶血もある
胆汁エスクリン加水分解＋
6.5％NaClに発育できる菌をEnterococcus（腸球菌）
EF培地（40％胆汁酸、pH9.2、45℃、窒化Na、テトラゾリウム塩）
日和見感染、院内感染
VRE（バンコマイシン耐性腸球菌：5類感染症）
Enterococcus faecalis
EFで赤（テトラゾリウム塩還元）、ABPC感受性
Enterococcus faecium
EFで黄（テトラゾリウム塩非還元）、ABPC耐性