常在細菌叢（normal bacterial flora）
１．ビタミン合成
２．栄養分の消化、吸収を助ける
３．胆汁酸の代謝に関与
４．腸管上皮構造を正常に保つ
５．外来菌の排他作用
６．感染防御
※抗生物質投与による菌交代症
※日和見感染症（ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌）
皮膚
Ｐｒｏｐｉｏｎｉｂａｃｔｅｒｉｕｍ
Ｃｏｒｙｎｅｂａｃｔｅｒｉｕｍ
ＣＮＳ：表皮ブドウ球菌（Sta.epidermidis）
Ｂａｃｉｌｌｕｓ
非定型抗酸菌
呼吸器
口腔－Streptcoccus（α、β、γ）、Haemophylus、Neisseria、Veillonea、Moraxella
鼻腔－α-Streptcoccus、コアグラーゼ陰性Staphylococcus（ＣＮＳ）
気管～無菌
消化器
９９％ Bacteroides等の嫌気性菌、グラム陰性桿菌
Bacteroides fragiris
泌尿器
Ｅ．ｃｏｌｉ
Ｓｔａ.epidermidis（ＣＮＳ）
腎、膀胱は無菌
体液
無菌
環境菌
土壌
Clostridium tetani
Clostridium boturinum
Bachillus
非発酵グラム陰性桿菌
放線菌類
海水
Viblio属
淡水
Viblio、Aeromonas、Pseudomonas
大腸菌群
空気中
芽胞菌（Bachillus、Ｃｌｏｓｔｒｉｄｉｕｍ）
院内
Pseudomonas aeruginosa、cepacia
Xanthomonas maltophilia
Serratia
Staphylococcus
血管内カテーテル
ＣＮＳ（コアグラーゼ陰性Staphylococcus）
ＭＲＳＡ
ネプライザー
グラム陰性桿菌
感染症
ビルレンス
病原性の強さの程度を量的に表現
侵襲性
コアグラーゼ
遊離－菌体から外へ産出
結合－菌壁に付着（クランピングファクター）
ストレプトキナーゼ・ストテプトドルナーゼ・ヒアロニダーゼ
Streptcoccusが産生、組織を破壊し内部へ侵入しやすくする
抗原性
コラゲナーゼ
結合組織分解酵素（Clostridium）
毒素（Ｔｏｘｉｎ）
外毒素（エキソトキシン）
菌体外へ産生
高分子蛋白
熱に不安定（例外：エンテロトキシン）
毒性は極めて強い
抗原性あり
無毒化されトキソイドとなる
神経毒
Clostridium tetani ・・・ テタノスパミン
Clostridium botlinum ・・・ ニューロトキシン
Sigella dysenteriae ・・・ 志賀トキシン
細胞毒
Ｓｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓ aureus ・・・ α毒素
Corynebacterium diphtheriae ・・・ シック毒素
Vibrio parahaemoliticus ・・・ 溶血素（ヘモリジン）
Yersinia pestes
Clostridium ガス壊疽菌群
腸管毒
Vibrio chorerae ・・・ コレラゲン
Sta.aureus ・・・ エンテロトキシンＡ-Ｅ（耐熱性）
Clostridium parfringens
ＥＴＥＣ毒素原生大腸菌 ・・・ 易熱、耐熱
内毒素（エンドトキシン）
菌が破壊され遊離
リポ多糖体（蛋白複合体、ＬＰＳ）
熱に安定
毒性は比較的弱い
抗原性弱い
無毒化されにくい（トキソイドになりにくい）
蛋白毒素
Ｃｏｒｙｎｅｂａｃｔｅｒｉｕｍ diphtheriae、Clostridium tetani、botulinum
ストレプトリジンO Ｓｔ.pyogenes
エンテロトキシン Ｖ．cholerae、parahaemolyticus、Sigella、Ｅ．ｃｏｌｉ等
トキソイド ホルマリンなどで無毒化、抗原性あり（予防接種）
リポ多糖毒素
内毒素－グラム陰性桿菌の細胞壁を構成するＬＰＳ
感染と免疫
体液性免疫
リゾチーム、インターフェロン・・・Virus増殖抑制
細胞性免疫
感作Ｔ-cell、抗体
免疫応答
自然抗体-獲得免疫
ワクチン
能動免疫
死菌ワクチン…不活化、数回接種、ＨＢｓ、インフルエンザ、百日咳
生ワクチン・・・ＢＣＧ（ウシ型結核菌）、ポリオ、麻疹、風疹
遺伝子工学的ワクチン（トキソイド）
外毒素を精製、ホルマリンなどで抗原性を失わないよう無毒化
ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド
血清療法
受動免疫
治療血清はウマ血清、即効性、維持期間短い
血清病（Ⅲ型アレルギー）
ジフテリア、破傷風、ガス壊疽
疾患と原因菌
市中肺炎
Mycoplasma
Streptcoccus pneumoniae
Haemophilus infulenzae
ＡＩＤＳ合併
Ｐｎｅｕｍｏｃｙｓｔｉｓ ｃａｒｉｎｉ
Candida
Cryptococcus
Cryptosporidium
Mycobacterium abium、intracellulae
サイトメガロウイルス
単純ヘルペス
中枢神経系ウイルス感染（無菌性髄膜炎）
コクサッキーウイルス
エコーウイルス
ムンプスウイルス
日本脳炎ウイルス
単純ヘルペスウイルス
アデノウイルス
Escherichia coli
腸管病原性大腸菌
細胞侵入性大腸菌（赤痢様下痢、Ｈｅｌａ細胞）
毒素原生大腸菌（とぎ汁様、コレラ様、海外渡航者）
腸管出血性大腸菌（Ｏ-１５７ Ｈ-７、Ｖｅｒｏ毒素、ＨＵＳ）